目 的:Laser in situ keratomileusis(以下,レーシック)の患者報告アウトカムを明らかにすること.
対象と方法:対象は2001年1月から2007年10月までにバプテスト眼科クリニックで両眼レーシックを施行し,術前から術後5.5年まで継続してthe Refractive Status and Vision Profile survey(RSVP)の日本語版を回答した140人である.アンケートの解析には両眼のうち,裸眼視力が良好もしくは屈折異常が僅少なものを「better eye」,そうでない眼を「worse eye」と分けて解析した.
結 果:Worse eyeであっても裸眼視力0.5以上の割合は術後6か月で93.5%,術後5.5年で88.6%であった.RSVP全体は術前スコア37.1から術後半年で有意に改善(p<0.001)し,術後5.5年までのスコアは安定していた.
結 論:レーシックの患者報告アウトカムは,術後改善し中長期的に安定している.(日眼会誌120:390-395,2016)